photo by Ilko allexandrof
希宮(のぞみや)
デザイナー、作家。
1999年三重県生まれ。関西を拠点に活動。
美術教員として勤務しながら、フォトグラファーとのコラボを中心に製作発表を行う。
イラスト、衣装、パターン、フォント、ロゴ等幅広いジャンルのデザイン、制作を手がける。
自然の中に発生する「有機的幾何学」に強い関心を持ち、鱗や羽毛の連なり、魚の群れ、海原などをテーマに据えた作品が多い。
〈略歴〉
2017 奈良県立 高円高等学校(現:高円芸術高等学校) 美術科 卒業(デザイン専攻)
2021 金沢美術工芸大学 工芸科 卒業(染織専攻)
〈主な実績〉
2021 ミュージカル舞台 OVERCOME3 衣装
2022 ドキュメンタリー映像「ILKOEXTREME inHokkaido」衣装
HASEO個展「幻想生物展」衣装
2024 HASEO個展「迷い鳥と夢目(ゆめ)展」衣装
〈趣味〉
漫画、アニメ、ロボコン観戦、スキューバダイビング
武装と装飾
2021/03
金沢美術工芸大学卒業制作展2021
アルミニウム
大学で鎖帷子の構造を研究し、卒業制作としてチェーンメイルのドレスを製作しました。
テーマは女性の武装と装飾です。
この作品の発表の前年に話題になった「新宿駅の構内で女性ばかりにわざとぶつかる人」の動画に関連して、「髪を染めたりパンクな格好をするようになったら全く被害に遭わなくなった」という報告が数多く上がりました。さながら武装です。
70年代のウーマンリブでは、ミニスカートが女性の性解放の旗印になりました、逆に最近では韓国フェミニストを中心に社会的に強要された装飾の破棄の動きもあります。
フェミニズムについて語る時、装飾の話題は良くも悪くも共にあります。
このドレスの持つ、強さ、しなやかさ、あるいは重さ、冷たさがこういった社会での女性の装飾の意味を考えるきっかけのひとつになればいいと思います。
そして何よりその姿、戦いが美しいものであれと願います。
photo by Ilko allexandrof
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かっこいい写真をたくさん撮って頂いていて、プロフィール写真に悩んだから自慢しちゃう。
photo by HASEO
photo by Rinaty